自律神経とは?
自律神経の働き
自律神経とは文字通り私たちが意識しなくとも、自動で適切な体の代謝、内臓の働きなどを行なってくれる神経です。
緊張して心臓の鼓動が速くなったり、汗が出たりなど生きる上で必要不可欠な管理を行なってくれています。
交感神経とは?
自律神経というキーワードは近年、かなり知られるようになってきましたが一口に自律神経と言っても大まかに交感神経と副交感神経があります。また影響を受ける神経として迷走神経というものがあります。
交感神経とは一言で言えば「闘う神経」ということになります。いわば活動をするために優位になっておきたい神経ということになります。
交感神経がうまく活動していないと
眠くてだるくてやる気が出ない、運動をするときに血管が収縮してくれなくて血圧が上がらず、血流量が足りなくなるなど昼間に活動をする上で、頼りになる神経です。
また胃の動きの抑制作用があります。
交感神経が優位になりっぱなしとは?
現代を生きる妊婦さん、産後ママさん、女性にとってストレスが大きい時代です。また天候の移り変わりが激しく、いわゆる体がついていけない状態。このついていけないという事は自律神経がうまく働かず、乱れてしまいやすい状況です。
そしてストレスは常に交感神経が活発化してしまって、脳がフル回転状態。このフル回転状態のまま夜を迎えて睡眠を取ろうとしても、交感神経が興奮状態なので眠れないということになります。
眠りが浅いという事は成長ホルモンが十分に分泌されず、エネルギーの充電や神経、お身体の痛みなどの修復率の低下を招くことになります。
眠りの質向上は眠りを深いものにし心身ともに十分に休めることができるようにするために必要不可欠な調整となるということです。
副交感神経とは?
交感神経とは逆に「休むための神経」と言えます。
内臓の働きを穏やかにし抑制をする神経。血圧を下げ血管を拡張させて呼吸が深くゆったりできるようにする神経であると言えます。
副交感神経と迷走神経が上手に胃酸の放出や胃、腸の働きをスムースにし、消化吸収、排泄を行なってくれます。
トイレの例えがわかりやすいと思いますので例をあげてみます。少し大げさに記します。
人が怒っている時
人が怒りを覚えている時はお手洗いに行こう!とは思いません。目の前の敵を倒すことに集中しているから交感神経が優位に立ち、胃腸の働きが抑制されるためです。
古来私たち人間はまだ捕食される立場だった頃は戦いの時に「あ!お手洗い行きたい!」なんて思ってたら捕食されてしまいます。その由来がまだ続いているわけです。ですから仕事で集中をしすぎるとお手洗いに行かない、ご飯も適当、休むことなく体を酷使して内側から疲れ切ってしまうというわけです。
休みのスイッチになった時
ゆったり神経の副交感神経が優位になって腸が活発化します。ほぐれたり、癒されたりするとお手洗いに行きたくなる理由がこれにあたります。
唾液の状態も変化します
もう一つの例は唾液。興奮している時とリラックスしている時では唾液の種類が違うことはご存知でしょうか?
興奮時の唾液:交換し系が優位の時の唾液はネバネバして泡っぽい感じです。例えば「なんだチミはー!」とお怒りのおじさんをイメージすると白くなっている唾液が口の左右の淵に溜まっていることを見かけたり、イメージがしやすかったりしませんか?
おじさんは怒っているわけですから唾液は粘っこいのです。
抑制時の唾液:交感神経とは逆に「さらさら」した唾液となります。この方が食べ物をとった時にスムースになります。
もちろん、これらは一例であり実際は人の行動の癖、経験、反射などが噛み合うために、実際は複雑になります。
姿勢との関係
自律神経の乱れは内臓と感情、脳と直結しているために、姿勢や体型、お肌の状態にまで現れてきます。
胃腸が悪いと人ってどういう姿勢になりますか?
日本人に多い胃腸系のお悩み。特に女性は女性ホルモン関連の影響から血液関連、冷え関連、自律神経関連と広範囲に影響を受けやすいかもしれません。
中でも胃に関しては胃痛や消化不良、胃拡張など食に関わる事例が多く、そのために胃をくつろがせる姿勢をとりたがる傾向にあります。
想像してみると、胃が悪い人がいらっしゃった場合その方の姿勢はどうでしょうか?
ふんぞり返った姿勢ですか?それとも直線?それとも前屈み?
多くの方が前屈みになる傾向かと思いますし、実際臨床でも10代の体力がある時期の女性ですら胃を守るようなやや前屈み姿勢になっている方が多くおられます。さらに細かくいうと、胃の調子やその方の性格によって左側に倒れる傾向か、右側に倒れる傾向などに分かれていることが非常に多いのです。
そして前屈みになるという事は背中が張った状態ですから背中の痛み、肩甲骨の痛み、肩こり、頭痛などが起こりやすくなります。また腰痛など下半身への影響も出てきてしまいます。
肩こり用のマッサージでも胃が悪い場合は背中や肘周り、鎖骨周り、デコルテ等をマッサージするのは胃の働きと自律神経調整を同時に行っているから、ということになります。
姿勢と自律神経、内臓などは複雑に絡みあっていて、どれか一つでも疲労が募ると他への影響がどんどん出てきて、それが脳に伝わり眠りが浅くなる、ということにもなるのです。
お身体の全体の自然治癒力を最大限発揮するための、快眠は自律神経調整が大切になります。
自律神経を整える整体と温熱
妊娠中でも自律神経調整や快眠のための調整はお腹の赤ちゃん、ママのためにも非常に大切な調整法になります。
肩こりや腰痛がなくとも妊娠をしたらメンテナンスをした方が良いのはこういった眠りと自律神経を整えて安産、産後の肥立ちに備えるためにおすすめをしております。
当院では妊婦さんのための専用整体をご用意してマイナートラブルから冷え、ストレス、内臓調整、骨格筋調整をご提供しております。また温熱療法も血流改善を促し深い睡眠を得るためにおすすめです。
当院では整体だけのコース、整体と温熱療法のパッケージコースをそれぞれご用意し妊婦さんのお悩み改善のサポートを行なっております。お気軽にご相談くださいませ。
マタニティマッサージ・自律神経
お身体の痛みだけでなく、ストレスや自律神経が何か調子悪いな、と感じた時にもマタニティマッサージは寄り添うことができると信じております。
こんな時は自律神経が疲れているかも
- 手足末端の冷え
- 動悸
- 胃腸の調子がイマイチな時がある
- なかなか寝付けない
- 立ち上がるとふらつく低血圧
こう言った事は自律神経が大いに関与していると考えられます。マタニティマッサージで整えましょう。